合鍵を作成する際、気になるのが料金と作成にかかる時間でしょう。これらは、作成する鍵の種類や複雑さ、そして依頼する業者によって大きく変動します。まず、最も一般的なギザギザした形状の鍵（ピンシリンダーキーなど）の場合、料金は比較的安価で、数百円から1,500円程度が相場とされています。作成時間も短く、数分から10分程度で完了することがほとんどです。ホームセンターの合鍵コーナーや街の鍵屋さんで手軽に作成できます。次に、防犯性の高いディンプルキーの場合、料金はぐっと上がり、1本あたり3,000円から6,000円程度、特殊なものでは1万円を超えることもあります。これは、専用のキーマシンが必要であることや、キーブランク（合鍵の元となる鍵）自体が高価であること、そして加工に手間と技術を要するためです。作成時間も、店舗に専用の機械があれば数十分程度で完了することもありますが、メーカーへの取り寄せが必要な場合は、数日から数週間かかることもあります。特に、メーカー登録制の鍵の場合は、セキュリティカードの確認やメーカーへの発注手続きが必要となるため、時間がかかる傾向にあります。また、自動車の鍵の場合、従来のギザギザした鍵であれば、数千円程度で作成可能な場合がありますが、イモビライザー（盗難防止装置）が搭載されている鍵やスマートキーの場合は、特殊な機器や登録作業が必要となるため、数万円から十数万円と高額になり、作成にも時間がかかることが一般的です。鍵の種類によっては、ディーラーでしか対応できないケースもあります。その他、ロッカーや机の鍵、特殊な形状の鍵なども、種類によって料金や作成時間は異なります。合鍵を作成する際には、事前に複数の業者に見積もりを依頼したり、料金体系を確認したりすることで、おおよその相場感を把握し、納得のいく価格で依頼することができるでしょう。